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不可分債務とは何か

不可分債務とは、読んで字の如くに不可分な債務、つまり分けられない債務のことです。

 

借り手側から見れば債務ですが、貸し手側から見れば債権です。
不可分債務は同時に不可分債権でもあります。

 

債務という言葉で表現すると難しいもののように思われますが、
債務とは借りる側であり、債権は貸す側のことを指します。

 

DVDを友人からレンタルするケースを想像してみてください。
友人が貸し手側ですので債権を持つ債権者であり、
自分はDVDを借りる側ですので債務を負う債務者です。

 

また、お金の貸し借りを想像しても分かりやすいと思います。

 

友人に一万円貸して欲しいと言われて実際に貸すケースです。
友人は一万円を返さなければならないわけですから債務者で、
自分は貸す立場で、返してもらえるわけですから債権者です。

 

まず貸す側が債権者であり債権です。借りる側が債務者であり債務です。
この違いを覚えましょう。

 

その上で不可分債務とは何だろう? と考えてみましょう。
世の中のほとんどの債務は分割可能です。つまり可分債務です。

 

AとBの二人がCに二百万円借りた場合、ABの二人は片方が全額返すことも、
二人で半分ずつ返すことも、三分の一返して後は後日どちらかにお金が入ったら返すという
約束をすることもできます。ほとんどの債務は柔軟です。
ですので、分割払いができるのです。

 

しかし、不可分債務は違います。
百万円なら百万円を一括で払う必要がありますし、
細かい内訳を表示して適当な額だけ返すこともできません。

 

また、物を借りている場合もまとめて返す必要があります。
なぜなら、不可分だからです。
CDを借りた場合、CDの一部を返すと言うことはできないですよね?

 

不可分債務の代表格は家賃です。
家賃は月十万と決まっている場合はきっちり十万円支払う必要があります。
ですが、それは当然ですよね。

 

家賃の場合、何万円が居間の借り賃であり、何万円がお風呂場、
何万円が玄関という形で分かれてはいません。

 

相続においての賃料もまさに不可分債務そのものの特徴を見せます。

 

ABの父親がアパートを借りていて亡くなった場合、
息子のABが家賃を払うことになります。

 

その場合、ABが債務を相続したのですから半分ずつ、
例えば十万円の家賃なら五万円ずつ払えばいいように思えます。

 

しかし不可分債務の場合は分割してはいけないので、
相続人であるAとBは半分ずつではなくどちらか片方あるいは連名でもいいので
きっちり十万円一括で払う必要があるのです。

関連する用語

可分債務

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