1円会社って何?
〜『1円で会社を作れる』という言葉のウソとホントとは?〜
『えっ、なんでこんなに高いの!!!』
T橋さんは、思わず部屋中に響くくらいの大きな声をあげた。
司法書士から会社設立費用の請求書をみせられたときのこと。
- T橋さん
- 『1、10、百、千・・えっ、○十万だって!!?
1円で会社作れるって、そう言ってましたよね!司法書士さん』 - 司法書士
- 『1円でいいのは資本金です。会社設立にはほかにも費用がかかります。
だいたい、 一円だけで会社が創れる訳ないじゃないですか!
常識で考えてくださいよ!』 - T橋さん
- 『それならはじめからきちんと説明してください!
費用は1円しかかからないような言い方でしたよ!』
これはT橋さんに限った特別なことでは有りません。
少なくない司法書士や行政書士が、
誤解を招くような1円会社の説明をしています。
注意が必要かもしれません。
実は
1円会社とは、資本金が1円の会社のことです。
ここで、次の2点だけは、ご覧いただくことをおススメします。
- 1円だけで会社設立はできません!
- 1円で済むのは、資本金だけです。
資本金1円のほかにも費用がかかります
会社を設立する際の費用として、次のものがあります。
- 登録免許税(15万円〜)
- 定款の認証手数料(約5万円)
- 司法書士の費用(事務所ごとでいろいろ)
資本金とは何ですか?
資本金とは、株(株式)を発行して集めた資金のことです。
会社設立の際には、株式を発行して、株主になる方がお金を払い込みます。
その払い込まれたお金が資本金です。
以前は、株式会社の場合、最低資本金が1000万円とされていましたが、
現在は1円の資本金で株式会社を設立できるようになりました。
一般的には、資本金の高い会社ほど信用度が高いです。
なぜなら、おおくのお金を集めることができた会社だからです。
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